【教えて!香川県丸亀市さん】すべての人に健康情報をお届けしたい

健康二次被害防止コンソーシアム事務局が、会員団体にコロナ禍での健康課題と取り組みについて根掘り葉掘りインタビュー!
今回は、香川県丸亀市健康課・理学療法士の川原様に伺いました。

<香川県丸亀市って?>
香川県中西部に位置し、香川県では高松市に次ぐ第二の都市。人口約11万人。
丸亀市といえば讃岐うどん!60店以上あるとのこと。食べ比べも楽しそうですね。
伝統産業である丸亀うちわも素敵です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丸亀市キャラクターの「とり奉行 骨付きじゅうじゅう」
丸亀名物の骨付鳥で世の中を泰平にしたいと、常に全力!(なので汗をかいているそう)



「(事務局)丸亀市で、コロナ以降起こっている健康課題を教えていただけますか?」

(川原さん)運動習慣を持つ人が減ったことです。市が主催する運動教室があるのですが、
やむを得ず休止した期間もありましたし、再開しても参加者が半分ほどになってしまっています。
ご自身の意思で外に出ない方も多いですし、家族に外出を反対されているという方もいます。
高齢者の教室だけでなく、40歳以上を対象としている教室の参加者も減っています。


「運動習慣が途切れたことで、どんな影響が出ていますか?」

今まで運動教室に来ていた方が来なくなり、介護申請をされるケースがあります
コロナ前に運動習慣があった方ですらそういう状態なので、以前から運動をしていない方はもっと体の状態
が悪化してしまっていると思います…

 

「心配ですね…。そのような状況に、どんな手を打たれているのでしょうか?」

コロナワクチンの集団接種会場で、健康二次被害防止コンソーシアムの啓発リーフレットを配布しました。
その後、再開した運動教室や通いの場などでも、啓発リーフレットを参加者にお渡ししています。
ポイントは、参加者ご本人の分だけでなく、周りの方にも配って頂けるよう複数枚お渡ししていること。
外出を控えている方の健康二次被害の影響が心配ですが、そういう方と接点をもつ機会がないので、
なんとかお友だち経由で届いてほしいという想いです。
人口約11万人に対し、これまで啓発リーフレットを約8万枚お配りしました。

 

「配布した効果はいかがでしたか?」

啓発リーフレットに今の体の状態を確認するチェックリストがあるんですが、
「まわりの人にもチェックしてもらいたいからもっとください」という関心の高い方もいてありがたいですね。
「チェックしたら今の自分の健康状態が良くないとわかった。家でじっとしているのはよくないんですね」
と気付いてくれる方もいます。こうして徐々に行動に移してくださる方が増えることを祈っています。

 

「今後について考えていることがあれば教えてください」

実は問題は高齢者だけでなく、若者もなんです。コロナ以前から運動不足で、コロナによってさらに
外出自粛により身体を動かす機会が減ったという悪循環に陥ってしまっている若者も多いので、
啓発リーフレットを活用して、すべての世代において運動の大切さに気付いてくれる方を増やしていきたいと思っています。

 

川原様、ありがとうございました。
市民の皆さまが、運動不足によって健康を害してしまうことを食い止めるために何とかしたい…
という川原様の想いが伝わって参りました。