【教えて!岩手県金ケ崎町さん】住民がコロナに負けない身体づくりを続ける町

健康二次被害防止コンソーシアム事務局が、会員団体にコロナ禍での健康課題と取り組みについて根掘り葉掘りインタビュー!
【教えて!自治体さん】の第1回目は、岩手県金ケ崎町さんです。

 

<岩手県金ケ崎町って??>
岩手県南西部にあるアスパラガスの生産が盛んな町。
人口15,337人・世帯数6,185世帯の町で、啓発リーフレット(※)の配布数12,000枚!!
いったい金ケ崎町では何が起こっているのか…!?保健福祉センターの高橋様にインタビューさせていただきました。

(※)健康二次被害防止コンソーシアムが発行しているリーフレット

 

 

 

 

 

 

金ケ崎町キャラクターの「アースくん・パーラちゃん・ガースくん」
「アスパラパラパラパラダイス」というテーマソングもあるそう。楽しそうな町の雰囲気が伝わってきます。

 

「(事務局)金ヶ崎町はとても素敵なところですね。長引く新型コロナウィルス感染拡大による健康への影響はどの程度ありましたか?」

(高橋さん)実は、今のところ、特に健康二次被害が目立っているということはないんです。
コロナの感染拡大のときにも、むしろ地域の通いの場を中止しないでほしいという声が続出し、
対応に迷ったというくらい住民の皆さまが介護予防に取り組まれています

 

「人がいるところに行きたくないという声ではなく、通いたいというお声が多かったんですね」

はい。金ケ崎町はもともと健康政策に力を入れていて、特に高齢者向けの通いの場の開催が盛んです。
通いの場では、介護予防・認知症予防ために健康体操や講座などをしています。
その成果で「健康のために運動や人との関わりが大切」ということが、多くの住民に伝わっていたんですね。
今のところ目立った健康二次被害が起こっていないのはそのためだと思っています。
ただ…どうしてもコロナで通いの場を中止せざるを得ないときがあり、人との交流や運動が途切れたことはありました。
それに、中には通いの場に参加されておらず接触機会がない方もいます。そういった方の健康二次被害は非常に心配です。
これから影響が出てくる可能性はあると思っています。

 

「そのような状況に、どんな手を打たれたのでしょうか?」

すべてのお宅に健康二次被害防止コンソーシアムの啓発リーフレットを2回配布しました。
世帯数が約6,000なので、延べ約12,000枚ですね。

 

「なんと!全戸配布ですか!?」

そうです。接触機会がない方にも健康二次被害の怖さや対策を知ってもらうにはそれしかないと考えたんです。

 

「配布した効果はいかがでしたか?」

過度な自粛はよくないということが伝わり、通いの場を開催したい・参加したいという声が多く上がりました
その後、感染拡大の状況にあっても、通いの場を再開し、たくさんの方が参加されています。

 

「今後について考えていることがあれば教えてください」

全住民に健康二次被害の怖さや対策を知ってもらえるよう、啓発活動を続けていこうと思っています。
また、この先どんな状況になっても運動や交流の場を続けられるように、各地区の生涯教育センターにWi-Fiを完備し
インターネット上の動画などを活用して介護予防講座を行える準備をしています。
スマホを使える方が増えれば参加できる方も増えるので、高齢者のITCリテラシーを高めることにも力を入れていきたいですね。

 

高橋様、ありがとうございました。
役場・住民の皆さまが一丸となって健康づくりに励んでいらっしゃる一環として
健康二次被害防止コンソーシアムのリーフレットを活用頂いていることをうれしく思いました。

 

地域の老人クラブで、健康二次被害予防について学んだ際の様子